歯は全てを語る

口の中を見ればその人の健康状態は全て分かる・・・そこまで言われている口内ですが、多くの人はそこまでオーラルケアをきちんとやっていません。そこで、当サイトではオーラルケアを中心に書いていきます。

クサい口を治す

1、口臭治療

 

口臭治療は、まずガスを発生させないようにすることからスタートです。この「揮発性ガス」を抑えるポイントは、唾液の量とお口の衛生状態です。

口臭の原因と対策について、正しい知識を身に付けて、そして治療へとむかうことをお勧めします。

唾液の量を増やして口臭治療の場合は、水分を十分に補給する、よく咀嚼して食事をする、舌先で舌の付け根あたりを刺激するがあります。

 

お口の衛生状態はとにかく丁寧な歯磨きが一番の口臭治療です。しかし口臭には内科的な要因もありますので(生活習慣病、高血圧など)、そういった場合は対処を入念にしましょう。

 

2、口臭予防にガムが効く?

 

口臭が気になる人はよくガムをもっているようです。実際に口臭予防グッズとしても「息、さやわか~!」みたいな感じのCMなどで広く紹介販売されています。

口臭の大きな原因のひとつに唾液の分泌量があり、少ないと口の中がネバネバし、口腔内の自浄作用がきかないということがあります。

 

その点ガムによるこの唾液量が増えることは確かに口臭に効果があるといえますね。

 

また、ガムに添加されている香りの成分が、一時的とはいえ、口臭の不快なにおいを消してくれることも事実で、これをマスキング効果と呼んでいます。

しかし結論として考えると、ガムを噛むという単独の対策では、根本的口臭改善効果は望めない思った方がいいようです。

 

やはり口臭の原因をしっかりと確認し、それに対する根本的治療をしつつ、ガムは口臭対策の一つの手段として必要に応じて使うというのであれば、それなりの効果をもたらしてくれると考えましょうね。

 

3、口臭チェッカー

口臭チェッカーは口臭測定器と言われるもので、歯医者さんでよく見かけるものですね。

口臭が気になってるけど、自分の口臭が確認できるまで、歯医者さんに相談するのは案外はずかしいものですね。

 

特に、若い女性の方などはそうだと思います。ということもあり、最近は自分で出来る口臭チェッカーがたくさんあります。

市販の口臭チェッカーはだいたい、1000円~くらいとリーズナブルです。口臭の度合いを、4段階や6段階などで示してくれるものです。

 

何を基準にその数値を出しているかというと、これは口臭の一番の原因とされている、メチルメルカプタンや硫化水素などの成分です。

 

案外自分で気にしているほど口臭はなかったり、また逆にないと思っていたのに結構口臭数値が高いなどの結果があったりするようです。

 

もちろん、歯科医にある口臭測定器を使った方が正確ですが、自分の口臭を知る方法としては、市販の口臭チェッカーで充分参考になります。というのも、機能的に結構信頼度はある物なんですね。

 

口臭チェッカーを使って、口臭が発覚したり、口臭のレベルは低いけどやっぱり気になる場合に、初めて次の治療に進めばいいということです。

 

現代は口臭に悩んでいる人が多い時代です。

 

自分にあった対策できちんと嫌な臭いを取り除きたいですね。

 

口臭トラブルは根本から絶つ

●病的口臭の大部分は、口のなかに口異源を発見できます

生理的口臭と対照的なものとしてあるのが、病的口臭です。

病的口臭の大部分は、全身性の疾患によるものではなく、日のなかに口臭源を発見することができるものです。それらを列記するとつぎの五つになります。

歯垢・食ベカスによるもの―腐敗臭
②ムシ歯によるもの―腐敗臭
③歯肉からの炎症性滲出物(歯肉炎・歯槽膿漏)―膿臭
④義歯や金属冠、ブリッジなどの義歯垢―腐敗臭
⑤舌苔―腐敗臭十硫化水素臭―腐ったタマゴのにおい・硫黄泉のにおい

歯垢や舌苔(舌のコケ)は、しぜんに付着するもの、生理的なものではないかと思われる方もいるかもしれません。

しかし、歯垢は食事という咀疇行為のあと、歯みがきを怠ることによって大量に付着し、ムシ歯の原因となります。

また、放っておくと歯肉炎をひきおこします。 一方、舌苔はつきにくい人とつきやすい人がありますが、背後に上部消化管(胃・十二指腸)の障害が隠されているのです

こうしたことから、病気ができあがっていてそこから発臭するわけではないのです

が、歯垢と舌苔を病的口臭のなかに分類したわけです。しかも、この二つは口臭の二大元凶ともいえる存在なのです。

 

 

歯垢は、悪臭をつくりだす嫌気性菌のすみかであり、口臭の二大発臭源のひとつ

あなたが、歯みがきをあまり熱心にしていない人なら(じつは、大方の人はということになるのですが)、歯の表面――とくにつけね(歯頸部)をツメの先でひっかくと、自か黄白色をしたネバネバしたものがついてくるはずです。

それが歯垢です。

歯垢は、文字どおり歯の垢。歯苔あるいは歯クソ、英語ではプラークと呼ばれ、ムシ歯や歯槽膿漏の元凶としてよく知られていますが、そのうえ、口臭の最大の元凶のひとつでもあるのです

わたしたちの日のなかには、通常、唾液一立方センチメートル当たりに、百数十種類、数にして二億くらいの細菌がいます。

どうりで旦那の口臭問題に悩むような人が多いわけですね。

それらの細菌が凝集して歯面に粘着して形成されたものが歯垢です。じつに歯垢の人○パーセントが細菌なのです。

歯垢は、比較的不溶性の基質のなかに細菌が埋入している組織化された集積物です。

基質となる多糖類は、ほとんどが細菌の体内および体外でつくりだす産生物です。

ですから、厳密にいうと歯垢と食物のカスとはまったく別物です。しかし、歯垢の基質のなかには唾液成分に由来するものや、少量ですが食ベカスや上皮細胞が含まれていることもあります。

歯垢のなかにいる細菌は、おもに食ベカスのなかに含まれている糖質をエネルギー源にし、また、アミノ酸やたんばく質は、唾液中の糖たんばく、上皮細胞、白血球、それに細菌などから得ています。

つまり、食事のあとのあらゆる汚れH食ベカスをもとに、国内細菌が細菌の砦・歯垢をつくりだし、食ベカスのたんぼく質からは、日内細菌によって揮発性硫黄化合物(VSC)、つまり口臭をつくりだしているのです。

 

 

歯垢はムシ歯と口臭をつくりだす細菌の砦

さて、歯垢をつくりだす細菌としてはムシ歯菌(ストてフトコッカスュータンス)が有名です。ムシ歯菌は砂糖(他の糖やデンプンは、砂糖の四分の一しかムシ歯をつくりません)をエサにして、ネバネバと水に溶けない物質(多糖体)をつくりだして歯にひっつき、歯面に付着している細菌をそのなかにシールした状態にします。

このなかでも生きている細菌は酸をつくりだして、歯を溶かしていくのです(脱灰)。

さらに、それと同時進行で、歯垢のなかにシールされた日臭菌と総称することもできる嫌気性菌が含硫アミノ酸から強烈な悪臭物質=揮発性硫化物(VSC)をつくりだし、日臭を発生させることになるのです。

こうしたことから、ムシ歯や歯槽膿漏の予防ばかりでなく、口臭を消すためにも、食後の歯みがきを実行し、歯垢をとりのぞき、細菌集団が増殖しない、いつもツルツルしたきれいな歯の状態を保つことが必要です。

完全に歯面を清掃したあと、歯垢が測定できる量になるには六時間とかからず、経時的に増大するものであるからです。

歯槽膿漏のポケットでは、食ベカスをもとに硫化水素が二十分以内でつくられるという報告もあります